- オピネルのメリット・デメリットは?
- 初めてのアウトドアナイフ選びで迷っている
- カーボンモデルの手入れはどうすればいい?
初心者向けアウトドアナイフの代表と言っても過言ではない、オピネルの折り畳み式ナイフ。
同じく初心者向けなモーラナイフと共に、アウトドア用品店で見る機会も多いナイフです。
今回の記事ではそんなオピネルのカーボンブレードナイフ、刃渡り約90㎜の#9を徹底レビューしていきます。
実際に使って感じたメリット・デメリットから、黒錆加工などの手入れについても解説します。
簡単にまとめてしまうと、オピネルのナイフは「切れ味と軽さ、収納面で優れたアウトドア調理向けナイフ」と言えるでしょう。
自分の目的にピッタリ合ったナイフを見つけて、一段と本格的なアウトドアを楽しみましょう!
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オピネルナイフの種類
一口にオピネルナイフと言ってもかなり多くの種類がありますが、日本でメジャーな折り畳みナイフは大きく分けると「ステンレスブレード」と「カーボンブレード」の2種類に分けられます。
その名の通り刃に使われる金属の材質の違いがあり、それぞれ異なった特徴があります。
ステンレスブレード
ステンレスブレードの長所は、何といっても錆に強いこと。
多少の汚れや水濡れは気にすることなく使用することができ、ブレードも流水で洗うことが出来るため手入れが非常に簡単です。
家庭用の包丁などもステンレス製が多い事からも、ステンレスの手入れの簡単さは想像が付きやすいでしょう。
手入れの心配をせず気軽に使いたい方にはステンレスモデルがおすすめです。
ステンレスブレードの短所としては、カーボンモデルに比べると若干砥ぎにくいこと、カーボンモデルよりも高価なことが挙げられます。
カーボンブレード
炭素鋼を使ったカーボンブレードは、砥ぎやすく非常に優れた切れ味を持っているという長所があります。
価格の面でもステンレスモデルよりも安価なので、その点でも長所と言えるでしょう。
切れ味が落ちても自分で砥いで簡単に切れ味を復活させることが出来るため、ナイフを育てる楽しみや刃物の手入れの基本を知ることも出来ます。
黒錆加工などカーボンブレード特有の手入れ手法もあり、自分で道具を手入れする楽しみを味わいたい方にはカーボンモデルがおすすめです。
ただしカーボンブレードには錆びやすいという最大の短所があるため、長く使うには正しい手入れが必要になります。
オピネルナイフ#9 カーボンモデルレビュー
ここからは本題のオピネルナイフのレビューに入っていきます。
カーボンモデルのレビューのためステンレスモデルとは異なる点もあるかと思いますので、予めご了承ください。
鋭い切れ味
オピネルナイフはアウトドアナイフとしては比較的刃厚が薄いため、その切れ味も非常に鋭いものになっています。
刃の側面の形状も平たい形状(フラットグラインド)となっているため、食材をつぶすことなくスムーズに切ることが出来ます。
これまでにモーラナイフ等の安価なナイフを4本以上使ってきましたが、力を入れずに食材を切れるという意味では断トツの切れ味があります。
ただし木材加工など、少しハードな作業は苦手。
切れ味の良さから割りばしサイズの薪からフェザースティックを作るくらいの作業は可能ですが、薪割りや本格的に木を削るなどの作業にはあまり適していません。
使用前は砥ぐのがおすすめ
切れ味が良いとは言ったものの、箱だし状態でいきなり使うのではなく少し砥いでからの使用がおすすめです。
個体差もあるかもしれませんが、私の購入したものはブレードに若干のカエリ(砥いだ時に反対側にできるバリのようなもの)が出ている箇所がありました。
せっかく切れ味の良いナイフなので、初使用前には軽く研いでおくと良いでしょう。
非常にコンパクトで軽量
折り畳み式のオピネルナイフは軽さやコンパクトさの面で非常に優秀。
ミドルサイズのNo.9は収納時は実測で全長約117㎜程度、重量も約57gと非常に軽量なので、大量の道具を使うキャンプでも持ち運びが苦になりません。
そのコンパクトさは、きちんと収納場所を覚えておかないとどこにしまったか分からなくなってしまう程です。
カーボンモデルはかなり砥ぎやすい
カーボンブレードは砥ぎやすいと言われるだけあり、家庭用の砥石で軽く砥いだだけでもすぐに切れ味が復活します。
ブレード形状もシンプルで砥ぎやすいため、刃物の刃研ぎに慣れていない方でも挑戦しやすいでしょう。
ステンレスナイフも砥げないわけでは無いものの楽ではなく、手入れによって高い切れ味をキープしやすいという意味ではカーボンモデルが優れているように思います。
オピネルナイフのデメリット
初心者向けとしておすすめされることの多いオピネルナイフですが、ここからは実際に使って感じたデメリットを紹介します。
水に弱い
持ち手の部分が水に弱いと言われることも多いオピネル。
カーボンブレード錆びやすくが水に弱いのはもちろんですが、何よりも木製の柄の部分が非常に水を吸いやすいです。
少し水が付いただけでも木材が膨張し、ナイフ本体の開閉が非常に渋くなってしまいます。
流水がかかったらNGなのはもちろん、水を吸ったスポンジが不意に当たってしまうだけでも若干開閉しづらくなるほど。
使用時は濡れた手で触らないなど、水気に対しては十分に注意する必要があります。
開閉に注意が必要
折り畳みナイフ全般に言えることですが、開閉時にケガをしないよう注意が必要です。
特にオピネルの場合は新品時点ではまだ馴染みが甘く、開閉が若干渋い場合があります。
柄が細身なこともあり力を入れにくいですが、柄を握ったまま刃を閉じるのは厳禁。
力を入れると刃が勢いよく閉じる場合もあるため、閉じる時の指の位置には十分注意しましょう。
使用時・手入れの注意点
オピネルナイフを使用する上で特に注意が必要なのが、本記事内でも何度か降れている水濡れ。
持ち手の部分が水にぬれると水を吸って木材が膨張してしまい、ナイフの開閉が難しくなってしまいます。
ナイフ使用後の手入れの仕方はブレードの材質ごとに異なってますが、持ち手を濡らさないよう注意が必要な点は共通しています。
公式で公開されている手入れ方法は以下の通り。
刃を温水ですすぎ、スポンジと食器用洗剤で刃を洗う。刃をたたむ前に十分乾燥させる。
食器用洗剤と温水で湿らしたスポンジで刃を拭う。その後乾いた布で拭き上げる。※流水には晒さない。
万が一持ち手が濡れてしまった場合の対処法や、黒錆加工についてこの先で解説していきます。
持ち手が濡れてしまったら?
いくら水濡れに気を付けていても、使用中や洗っている時につい水が付いてしまう事もあり得ます。
持ち手が濡れて開閉が出来なくなってしまった場合、無理な開閉はせずしっかり乾燥させましょう。
水を吸って膨張するとは言え、一晩ほど放置してしっかりと乾燥させればまた正常に開閉出来るようになります。
濡れて動かなくなったブレードを力技で閉じようとすると、ブレードがギロチンの如く閉じて来る場合があるので絶対にやめて、安全な場所でしっかりと乾燥させるのが大切です。
黒錆加工は不要?
カーボンブレードナイフの定番とも言える処理の黒錆加工。
この処理をしなくてもナイフとして使用することはもちろん可能ですが、個人的には初使用前にしっかりと黒錆加工を施しておくのがおすすめです。
黒錆加工をすれば刃の赤さびを事前に防ぐことができ、切れ味にも悪影響を与えません。
購入から4ヵ月の間に何度も食材カットとブレードの水洗いをしましたが、黒錆加工を施した範囲には一切錆が出ていません。
黒錆加工を施すことでブレードを水で洗い流せるようになり、手入れも楽になるのでかなりおすすめです。
※黒錆加工は絶対に赤さびが出ないというわけでは無いため、濡れたままでの放置はせず、ペーパータオル等でしっかりと拭き上げましょう。
まとめ
オピネル#9カーボンモデルをレビューしました。
改めて、オピネルナイフについてを簡単にまとめます。
- ブッシュクラフトよりも調理向きなナイフ
- 小型軽量で持ち運びに便利
- 水濡れには十分注意が必要
初心者にとって迷ってしまいがちなアウトドアナイフ。
ナイフの使用目的が調理メインの場合はオピネルナイフ、バトニングやフェザースティック作りなどハードな作業が目的の場合はモーラナイフを選ぶと良いでしょう。
どちらも初心者向けで安価なナイフなので、オピネルやモーラナイフを使っていく中で「自分はアウトドアナイフで何がしたいのか?」を見定めていくのもおすすめです。
この記事が少しでもあなたのナイフ選びのお役に立てば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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