- チープカシオって何?
- F-91Wの使い心地は?
- 腕時計としての質は?
- めっちゃ安いけど大丈夫?
CASIO(カシオ)が販売する低価格な腕時計、通称チープカシオ。
低価格でありながら時計としての高い実用性を持ち、道具としてはもちろんファッションアイテムとしても人気が有ります。
今回の記事ではそんなチープカシオの中でも人気の一本「F-91W」を実際に使ったうえでレビューしていきます。
元々G-SHOCK好きだったこともありカシオが好きだった私。
以前はチープカシオはG-SHOCKの下位グレードのような印象で手を出していませんでした。
しかしいざ実際に使ってみると、これまで手を出さなかった事を後悔するくらい良い時計でした。
F-91Wを買ってからはG-SHOCKを使う機会がかなり減ってしまいました。
F-91W以外のチープカシオについても紹介していきます!
チープカシオとは
チープカシオはカシオが販売する腕時計シリーズ、カシオスタンダード・カシオコレクション等の通称。
低価格でありながら、時計としての基本機能の高さ、長年愛されるデザイン性など多くの魅力があるシリーズです。
中でもF-91Wは人気があり、街中で着用している人を見かける機会も多いモデルのひとつ。
ロングセラー商品でもあり、様々な伝説を持っているモデルでもあります。
- F-91Wの伝説
- ・洗濯機での洗濯に耐える
・潜水に耐える
・20年庭の土に埋まったままでも動いていた
・元米大統領のオバマ氏も着用していた
※洗濯や潜水に耐えること、防水性を保証するものではありません
ちなみにF-91Wの他に有名なモデルとしては、映画「バックトゥザフューチャー」に登場したモデルの後継であるCA-53W-1があります。
F-91Wの基本機能・スペック
F-91Wの基本スペックは以下の通り。
- F-91Wのスペック
- ケースサイズ:38.2×35.2×8.5㎜
質量:21g
ケース材質:樹脂
バンド材質:樹脂
防水性能:日常生活防水
定価:2,200円(税込み、F-91W-1JHの場合)
裏蓋やベルトを留めるピン、ボタンは金属製ですが、他の部分は樹脂製。
また時計機能としてストップウォッチ・アラーム・時報機能を持ち、LEDバックライトも搭載しています。
F-91Wの外観
チープカシオと呼ばれるF-91Wですが、シンプルなデザインの影響か安っぽいという印象はあまりなく、むしろ「使い勝手重視のツール」的な雰囲気やレトロさがあり非常に良い感じ。
どちらかと言うとパッケージがシンプル過ぎて、開封前の方が安っぽく見えるように感じました。
確かに樹脂の質感など細かいところに目を向けると低価格さは感じますが、普通に使う分にはほとんど気になりません。
文字盤やケースもシンプルで、時刻表示も分かりやすく操作性も良好です。
裏蓋には型番やステンレス製であること防水であること等の刻印がありますが、G-SHOCK等に比べるとやはりシンプルな作り。
バックルも樹脂製ではありますが見た目のプラスチック感はあまり無く、曲がるような感じも有りません。
またF-91Wシリーズはカラーバリエーションも豊富で、通常の黒以外にもブルーやオリーブ・シルバーのケースのもの、半透明バンドに水色やピンク・白ケースを付けたもの等多くのカラーから選ぶことが出来ます。
価格も安いので、複数色を揃えやすいのも魅力です。
使用感
続いてはF-91Wの使用感について紹介していきます。
実際に使ってみると、値段は安くてもめちゃくちゃ使えるコスパの高い時計だと感じました。
付け心地
F-91Wを付けてみるとまず感じるのはとにかく軽い!
21gの本体は腕時計としてはめちゃくちゃ軽く、更にケースも小さく薄いので付け心地は非常に快適です。
またバンドも薄めでしなやかなので、締め付け感や手首に硬いものが当たる感覚も少なめ。
ストレス無く腕時計を着用したいという方には特にオススメなポイントです。
普段使いにはもちろんアウトドアやスポーツ、車の運転など長時間着用したり手を動かす時の着用にもピッタリです。
特にテント設営など手を動かす作業が多いアウトドアにはオススメな時計です。
アラーム
シンプルなアラーム機能は使いやすく、音量も十分。
本体サイズの小ささの割にしっかりした音が鳴ってくれるので、アラームとしての役目は果たすことが出来そうです。
アラームに求める音量は人によって違うかとは思いますが、少なくとも腕時計のアラームとしては十分な音量かと思います。
ライト
正直に言ってしまうと、バックライトは必要最低限ギリギリな明るさで、あまり使いやすいとは言えません。
文字で説明しても伝わりにくいですが、写真にするとこんな感じ。
肉眼のイメージになるべく近くなるように撮ってみましたが、パッと見では午後8時台であること、よく見ても8時30分台であることまでしか分かりません。
モニター設定によって差が有るかと思いますが、誇張抜きでこんな感じの明るさです。
目が慣れれば秒単位まで見えてきますが、バックライトはあまり実用的とは言えないでしょう。
防水性
F-91Wの防水性は、表記上はあくまでも日常生活防水。
日常生活防水の防水性能は、目安としては小雨で濡れる・汗をかく・洗顔で少し濡れる程度までなら耐えられるくらいの防水能力です。
本格的な水仕事や水没は想定されていません。
・・・が、私はF-91Wを付けたまま湖で泳いだりしていますが全く問題なく使えています。
明らかに生活防水の域を超えた使い方でも普通に耐えてしまいました。
もちろん本体仕様を超えた使い方であり、過度に水を浴びせて故障しても自己責任となります。
しかしながら洗濯に耐えたという情報もあるように、いわゆる一般的な日常生活防水よりもかなり優れた防水性を持っていることは間違いなさそうです。
メリット・デメリット
F-91Wについて紹介してきましたが、ここでメリット・デメリットについてまとめていきます。
- F-91Wのメリット
- 軽い
安い
薄くて邪魔にならない
外観の単純さがファッション化している
F-91W以外のチープカシオにも言える事ですが、とにかく軽量で低価格なのは大きな魅力。
液晶もシンプルで見やすいため、道具としての実用性やコストパフォーマンスはバツグンです。
F-91Wは本体が薄く付け心地も良好なので、普段腕時計をあまり付けない人でも違和感なく使うことが出来るでしょう。
チープと言われる事も有る外観のシンプルさもファッションとして認められているので、アウトドアから日常使いまで幅広く使える魅力があります。
- F-91Wのデメリット
- 傷つきやすい
バックライトは暗い
値段を考えれば仕方ないかとは思いますが、本体の表面処理が少し傷つきやすく硬いものに擦っただけでも跡が残ってしまうことが有ります。
また液晶部分も樹脂製のため、G-SHOCK等のガラス液晶に比べると傷つきやすい点は注意が必要です。
値段を考えれば仕方ないかとは思いますが、キレイに使い続けたい方は注意しましょう。
また記事途中で紹介した通りバックライトはかなり暗め。
夜間の使用が中心の方には少し頼りないかもしれません。
色々なチープカシオ
ここまでの記事内ではF-91Wを中心に紹介してきましたが、他のチープカシオについても軽く紹介します。
全ては紹介しきれませんが、個性的なモデルをいくつか紹介します。
ちなみにF-91Wにも様々なカラーバリエーションがあります。
最初に紹介するのは電卓機能を持ったCA-53Wシリーズ。
電卓用のキーパッドが搭載されたユニークなモデルですが、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主人公マーティが着用していた時計の後継モデルとしても有名です。
現在の国内正規品のシリーズはCA-53WFシリーズとなり文字盤が少しシンプルになっていますが、ネット上ではより当時モデルに近い並行輸入品である「CA-53W」も入手することが出来ます。
次に紹介するのはアナログモデルであるMQ-24シリーズ。
20gと非常に軽量なボディと、様々なシーンに合わせやすいシンプルな丸文字盤が魅力です。
ケーズ・ベルトが黒のMQ-24シリーズ、マットカラー4色展開のMQ-24UCシリーズから好みの物を選ぶことが出来ます。
黒ケースのMQ-24シリーズは文字盤デザインを3種類から選ぶことが出来ます。
MRW-200HJシリーズは10気圧の防水性能を備えたモデル。
文字盤はミリタリーウォッチやダイバーウォッチのような見やすいデザインで、白と黒でデザインの異なる2種類の文字盤から選ぶことが出来ます。
マリンスポーツなど、より確実な防水性を求める方におすすめです。
チープカシオはシンプルで使いやすそうなモデルが多く、他にも紹介しきれないほどバリエーションがあります。
まとめ
今回の記事ではF-91Wを中心にチープカシオについて解説してきました。
チープカシオは道具としての腕時計という意味では非常にコスパが良く、メインで紹介したF-91Wは着用感も快適で非常におすすめできる一本です。
F-91Wは普段の外出はもちろんスポーツやアウトドアなど「動くとき」に邪魔にならないのは大きな魅力。
チープカシオの多くのモデルが2,000~3,000円前後と安価で購入でき、かつ見やすくて壊れにくい物が多いので仕事用時計としてもおすすめです。
耐久性の限界値やデザインではG-SHOCKが上ですが、チープカシオにはG-SHOCK以上の「気軽な使い心地」があります。
時計好きな方も普段腕時計はあまり付けないと言う人も、実用性重視な時計としてチープカシオを一本所有してみるのも良いのではないでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。