- ソロキャンプ初心者向けのテントが知りたい
- 厳選されたおすすめテントが知りたい
- コスパの良いテントが欲しい
ここ数年のキャンプブームもあり、最近ではかなりの選択肢があるソロキャンプ用テント。
ネット上ではおすすめとして何十種類ものテントを紹介している場合もあるため、
という方も多いのではないでしょうか?
かく言う筆者も、初心者の内はどんなテントがソロキャンプ向けなのかよく分からずテント選びに四苦八苦した思い出があります。
今回の記事ではキャンプ歴約3年の筆者の視点から、本当におすすめ出来るソロキャンプ向けテントを7つに絞って紹介します。
知識と経験が増えた今の目線で「改めてキャンプデビューするなら何を選ぶか?」を本気で考えてみました。
5千円台から高くても2万円程度まで、コスパが高く快適にソロキャンプを楽しめるテントを紹介。
記事前半ではテント選びのポイントや、コスパの良いテントとは何か?を軽く解説。その後オススメテントを7つ順番に紹介していきます。
先におすすめのテントが知りたい方はコチラからテント紹介まで飛ぶことができます。
コスパの良いテントを使って、予算を抑えつつ快適なキャンプを楽しみましょう!
※記事内のテントの価格は22年1月の記事作成時点での価格になります。
ソロテント選びのポイントは?
この記事を読んでくださっている方の中には、これからキャンプデビューするキャンプ初心者の方も多いかと思います。
最近ではキャンプブームの影響も有りピンからキリまで様々な価格のテントが販売されていますが、めちゃくちゃ高価で高性能なテントを選ばなくてもキャンプは十分可能。
実売価格で一万円以下、高くても2万円程度のテントでも、十分にキャンプを楽しむことができます。
ソロ用で2万円以上のものは構造が特殊だったり、コットンやTC素材の生地であったりと中上級者向けの者が増えてきます。
価格も含め、ソロキャンプ向けテント選びのポイントをいくつか紹介します。
- 前室・フライシートの有無
- テントの種類や構造・設営難易度
- 価格
- 収納サイズ
- 設営サイズ
- 重量
筆者の主観ではありますが、テント選びは上記のようなポイントを抑えて考えていくとスムーズでしょう。
まず初めに確認したいのが、前室とフライシートの有無。
前室が有ればタープ無しでも直射日光や雨を避けるスペースを確保することができ、フライシート点きのテントであれば雨の侵入やテント内の結露を抑えることができます。
テントの種類に関しては、初心者の最初のテントであれば設営の簡単なドーム型やワンポール型のテントで、なるべくダブルウォールのテントを選ぶのがいいでしょう。
前室付きのダブルウォールのテントであれば、晴れの日でも突然の雨でもシングルウォールに比べて安心して過ごすことが出来ます。
ちなみに日除け用のシェード(ポップアップシェード)がテントという名目で販売されている事も有りますが、テント泊には適さないので注意しましょう。
ひとまず収納サイズ・設営サイズ・重量は後回し
おすすめテント紹介の記事では収納サイズ・設営サイズ・重量もテント選びのポイントとして紹介されています。
もちろん無視は出来ませんが、ソロ用テントであればそこまで重要視しなくても大丈夫。
ソロキャンプの荷物+大人1人であれば軽自動車でも余裕で積み込むことができるため、多少大きいテントを買ってもあまり影響はありません。
バイクや自転車、公共交通機関での移動であれば軽くて小さいものを選ぶと良いでしょう。
設営サイズの目安としては200㎝×200㎝以内であれば、ソロ用としても大きすぎることは無く使えるはずです。
耐水圧は1,500㎜くらいでも十分
恐らくキャンプ初心者の方の多くは、雨の日のキャンプは避けるかと思います。
テントにとって耐水性はもちろん重要なため完全に無視はできませんが、撥水スプレーなども使えば多少の雨は防げるため、あまり耐水圧の高さばかり重視するしなくても意外と大丈夫。
数値の目安としては最低でも1,500mm以上の耐水圧が有れば、通り雨くらいは問題なく乗り切ることができます。
耐水圧の数値が高くなる程通気性も低くなるため、必要以上に高い耐水圧のテントは快適性も下げてしまうので注意しましょう。
撥水スプレーを使う、雨の日を避けるなどの対策をしておけば、基本的にはあまり重要視しなくても大丈夫でしょう。テントを長く使うと耐水圧に関わらず水が染みやすくなるので、撥水・防水スプレーは定期的に使用するのがおすすめ。
コットンやTCテントは取り扱いに要注意
コットン生地やコットンとポリエステルの混合であるTC生地のテントは落ち着いた雰囲気や高い耐熱性が魅力ですが、水濡れに弱く使用後の手入れの手間もかかるため初心者向けとは言いにくいです。
キャンプに慣れていない初めの頃は、あまり手入れを気にせず使える化繊生地のテントがオススメです。
とは言え初テントでTCテントを購入するのもモチロンOK。使用後の手入れ方法などはしっかり調べておきましょう。
コスパの良いテントって何?
コスパが良いとは言っても、その定義は人によってまちまちかと思います。
この記事ではただ安いテントを紹介するのではなく、
- キャンプに必要な機能がしっかり揃っている(ドア・換気機能など)
- 初心者でも設営や扱いが簡単
- 本体価格が安い
この3つの要素が備わったもの、まとめると機能が良いのに低価格なテントを“コスパの良いテント”として扱っていこうと思います。
おすすめ1.ワークマン BASICドームテント
2022年に登場し注目を集めたのが、ワークマンから発売された1人用のBASICドームテント。
4,900円(税込み)という価格でありながらキャノピー機能まで搭載した、コスパの高いテントです。
- 価格が安く、機能も充実している
- キャノピーポールも付いてコスパ抜群
- 前室もあり雨でも安心
耐水圧もフライシートで2,000㎜、フロアで3,000㎜と十分で、前室も付いているため突然の雨でも安心です。
室内が1人ピッタリのサイズで少し狭めだったり、換気量の調整幅があまり無かったりと価格なりの弱点も有りますが、それでもキャンプは十分楽しめる範囲であり値段の割にはかなり充実した仕上がりになっています。
設営も簡単で軽量コンパクトなので、泊りキャンプはもちろんデイキャンプでも気軽に使用可能。
ひとまずなるべく予算を抑えてキャンプを始めたい!という方にはピッタリなテントです。
少し狭いですが車に荷物を置ける環境で使う分には全く問題ない使用感です。
おすすめ2.BUNDOK ツーリングテント BDK18
リーズナブルなキャンプギアを数多く展開するBUNDOK(バンドック)のツーリングテントのBDK-18。
キャンプをするのに必要な性能を低価格で実現した、かなりコスパの高いテントです。
- とにかく価格が安い
- シンプルで設営が簡単
- 最低限の前室と、余裕のある室内の広さ
ソロキャンプをするのに十分な機能を備えていながら、定価で8,000円(税込み)、小売店などの実売価格で税込み6,000円前後と破格の安さが魅力。
インナーテントは197×110㎝とシングルベッドよりも一回り大きい床面積があるので荷物を置く余裕も有り、前室も備わっているため靴や荷物を室外に保管することも可能です。
設営も一般的なドームテント同様ポールをスリーブに通して固定していくだけなので設営も簡単です。
室内の余裕と価格の安さを両立したい方は、BUNDOKのツーリングテントがおすすめです。
フライシートの耐水圧の低さや排熱用のベンチレーションが無いなど弱点も有りますが、価格を考えれば十分な性能だと言えるでしょう。
先述のワークマンテントと近い価格帯のテントですが、ワークマンはキャノピーを活かした屋外の居住性重視、BUNDOKはテント内の広さ重視と考えて良いでしょう。
おすすめ3.DOD ワンタッチテント
個性的なキャンプギアを展開するDODの、1~2人用のワンタッチテント。
- 通気性抜群で快適
- 設営が一瞬で完了
- 室内は十分な広さ
何を隠そう筆者の購入した初テントでもあり、定価は10,380円(税込)となっています。
前室こそありませんが、紐を引くだけで折り畳み傘のように一瞬で展開できるのが特徴で、テント設営に不安のあるキャンプ初心者でも安心。
設営にかかる時間と手間が軽減されるため、キャンプを楽しむ事に多く時間を使えるのが魅力のテントです。
バッグから出して5分もあれば設営が完了するので、これ以上ないくらい楽です。
室内も2人まで入れる広さがあるため、ソロキャンプであれば十分な広さ。
手間をかけず、とにかく手軽にソロキャンプを楽しみたい方にはピッタリのテントです。
ただしシングルウォール構造であるため前室は無く、雨や結露には弱い事がデメリット。
雨の降らない日を選んだり、雨の日はタープを併用するなどの対策がおすすめです。
おすすめ4.GEERTOP 1-2人用テント
海外の格安キャンプギアメーカーであるGEERTOPの2人用ドームテント。
- スカート付きで冬季にも対応
- 高い耐水圧のおかげで雨でも安心
- それだけスペック優秀なのに低価格
GEERTOPのキャンプギアは安価ながら性能も高く、口コミなども高評価なレビューが多く見られます。
実際私もGEERTOPのグランドシートを使っていますが、耐水性がめちゃくちゃ高く全くと言っていいほど水が染みて来ません。
そんなGEERTOPの2人用テントは排熱用のベンチレーション・大型のメッシュ窓・前室を備えていることに加えて、低温時に外気を遮断するスカートまで付いているため4シーズンでの使用が可能。
床面5,000㎜、フライシート3,000㎜と耐水圧も高く高性能なテントでありながら、価格は最も安いイエローモデルで12,900円(税込)とかなりリーズナブル。
様々な環境でも安心して使えるのに価格は安く、非常にコスパの高いテントだと言えるでしょう。
おすすめ5.BUNDOK ソロドーム1 BDK-08
バンドックの完全ソロ用テントであるソロドーム1。
- インナーテントがメッシュで夏でも快適
- ジュラルミン製ポールで剛性、質感が高い
- 非常に軽量でコンパクト
インナーテントが全面メッシュになっていて通気性が高く、夏場でも比較的涼しく過ごすことができるのが魅力です。
約1880gと非常に軽量コンパクトな設計、ポールも樹脂で無くジュラルミン製でありながら、Amazonでは税込みで10,000円前後で販売されている高コスパテントです。
口コミでも耐久性や作りの良さに対しての評価が高く、夏場のキャンプの蒸し暑さが苦手な私も気になっているテントです。
完全ソロ用サイズなので他のテントに比べると室内は少し狭いですが、それでも大人一人が入るには十分な広さ。
インナーテントはオールメッシュであるものの耐水圧の高いフライシートと、実用十分な広さの前室も備わっているため万が一の雨でも安心です。
価格の安いテントでありながらカラーバリエーションが多く、金属製ポール採用で価格帯にしては豪華な仕様の高コスパテントです。
おすすめ6.キャプテンスタッグ トレッカー ソロテントUV
キャプテンスタッグのソロテント、トレッカーソロテント UA-40。
キャノピー機能付きの前室で広い居住空間
色分けポールで分かりやすい設営
3方向にメッシュ採用で通気調整カンタン
シンプルなドーム型テントながら、キャノピー機能や大型のメッシュ窓による通気調整など快適性の高さが魅力。
設営補助のためにテントポールに着色するほど配慮の行き届いた製品でありながら、実売価格は税込みで1万円を切る高コスパなテントです。
先に紹介したBUNDOKのソロドームはインナーが全面メッシュですが、トレッカーソロテントは部分メッシュなので涼しい時期にも向いています。
こちらも完全ソロ用なのでゆとりのある広さとは言えませんが、前室も付いているので大人一人と荷物であれば十分な広さ。
ポールはアルミ製で、低価格ながら高級感ある仕様になっているのも魅力です。
BUNDOKのソロドームと似た構成のテントですが通気性に大きな差があるので、使用する時期に応じて選ぶのも良いでしょう。
おすすめ7.コールマン ツーリングドームst
アウトドアの大手コールマンの1~2人用テント、ツーリングドームst。
- 前室も広くキャノピーも付いていて、テント全体の居住性が高い
- 前後の開口部が大きく通気性が高い
- 四季を通して快適に過ごせる
1~2人用のst、2~3人用のlxの2種類があり、どちらも多くのソロキャンパーから愛用されている実績と信頼のある優秀なドームテントです。
私も一つ大きいモデルであるツーリングドームlxをソロキャンプで愛用しています。
そんなツーリングドームstの最大の魅力は、価格や機能のトータルバランスの良さと前室の快適さ。
価格が高騰している時もありますが、通常であれば税込みで15,000円前後で購入することができます。
ツーリングドームは同クラステントとしてはかなり広い前室を備えており、タープ無しでも日陰で休むことが出来る数少ないテントです。
別売りポールを使えばキャノピーを広げてより広い日除けスペースを作ることもできます。
テント前後にある出入口の開口部も大きいため、通気性が良い事はもちろんコットなど大型のギアを搬入するのも簡単です。
ソロ用テントとして過不足を感じることもなく、かなり快適に過ごせるテントです。
仮に知り合いにソロテントをおすすめする場合、真っ先にツーリングドームを紹介します。
低価格なテントを選ぶメリット
低価格なテントはキャンプ初心者の方にも嬉しいメリットが多数あります。
- 低価格テントのメリット
- ・そもそも安いので手が出しやすい
・シンプルな構造のものが多く扱いやすい
・低価格なので気軽に使い倒すことが出来る
・万が一汚れたり破損したりしても気持ちが楽
もちろんいくら安いと言っても1万円近い価格なので雑に扱うべきではありませんが、慣れないうちはどうしてもテントを汚してしまったり破損させる可能性があります。
気軽にキャンプを楽しむ為にも、キャンプに慣れるまでの間は低価格なテントを使用するのはおすすめです。
おまけ:テントと一緒にペグも買っておくのがおすすめ
テントには必ずペグ(テントやロープを地面に固定する杭)が付属していますが、付属品はあまり強度が高くない場合が多いです。
強度の低いペグを硬い地面や石に打ち込んでしまうと、場合によってはペグが曲がってしまうことも。
地中に石が多いキャンプ場の場合、ペグハンマーを持っていないと最悪ペグを打ち込めない可能性もあります。
スムーズに設営を終わらせるためには、頑丈なペグとペグハンマーが必須。私はエリッゼステークのペグを使っています。
確実にテントを設営するために、別売りの鍛造ペグとペグハンマーを揃えておくのがおすすめです。
まとめ
今回の記事ではソロテントの選び方から、おすすめのソロキャンプ向けテントまで紹介してきました。
まとめとしてオススメを一つだけに絞るのであれば、私はコールマンのツーリングドームstを強く推奨します。
今回紹介したテントの中では価格は高い部類に入りますが、必要なものがしっかり詰まったテントであり、飽きずに長く使い続けられる良いテントです。
もちろん他のテントにも良い点がたくさんあるので、自分にとって一番ピンとくるものを選ぶと良いでしょう。
しっかりしたテントでも極力安くしたいならGEERTOP、コンパクトさや夏の快適さ重視ならバンドックのソロドームの方が良いかも。
極端に高価なテントを買わなくても、意外としっかり楽しめるソロキャンプ。
コスパの良いテントを使って、1人気楽にソロキャンプを楽しみましょう!
この記事が少しでもテント選びに役立てば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。