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ギア選びで失敗せずにキャンプデビューしたい!
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そもそも最初はどんなキャンプギアを選ぶべきなの?
- 初心者が最初に買うべきおすすめキャンプギアが知りたい
キャンプブームもあってか、最近は数多くの種類があるキャンプギア。
テントやランタン・チェアなど一つをとっても山ほど種類があり、選択肢が増えた反面どれを選ぶべきなのかついつい迷ってしまいます。
価格も性能もピンキリで、私も一つ目のギアを選ぶ時はかなり迷いました。
今回の記事ではキャンプ歴約4年の筆者の視点からキャンプギア選びのポイントと初心者にもおすすめのキャンプギアを解説。
低価格でも扱いやすく長く使えるキャンプギアに出会えるよう、しっかりと詳しく紹介していきます!
初心者向けに限らず「買ってよかった!」と感じたギアも別記事でまとめているので、良ければそちらもご覧ください。
そもそも初心者向けなキャンプギアって?
約4年のキャンプ歴の中で様々なキャンプギアを買ってきた筆者ですが、今だからこそ思う「初心者が買うべきキャンプギアのポイント」を簡単にまとめます。
初心者が買うべきギア 3つのポイント
- 初心者向けなギアのポイント
- ・使用に手間取らない(扱いやすい)
・十分な性能(物足りなくない)
・低価格(手が出しやすい)
初心者向けなギアとして何より重要なのは取り扱いの簡単さ。
十分な性能を持ったギアの中から、シンプルで扱いやすく低価格なものを選ぶのがポイントです。
どの程度の性能があれば良いのかは後ほど解説していきます。
「とにかく一番安いものが良い!」とは言いませんが、基本性能がしっかりしていてコスパの良いギアを選ぶのが良いでしょう。
今回の記事内ではこれらのポイントに合致するギアを紹介していきます。
逆に初心者向けでないギアとは?
- 初心者向けでないギアの特徴
- ・多機能すぎるもの
・設置、使用方法が複雑なもの
・性能の偏ったもの
一方で、以下に挙げるような性能に偏りの有るギア、極端に多機能なギアや使用方法が複雑なギアは初心者にあまりオススメできません。
- コットンテント:雰囲気は良いが、重量があり雨に弱く高価
- アルコールストーブ:軽量コンパクトだが火力が弱く調整も出来ない
- オイルランタン:オシャレだが照明としての能力が低い
- ガス/ガソリン兼用バーナー:非常に高性能だが高価、扱いも若干複雑に
等々、人気なギアでも大きなデメリットがある場合も。
いきなり多機能なギアを使っても機能を使いきれなかったり、複雑なギアは設営や手入れの手間がかかるなどのデメリットもあることには注意が必要です。
もちろんこれらのギアにもメリットは沢山ありますが、ストレスなくキャンプを楽しむ為にも最初のギアはコスパ良く扱いやすいギアをおすすめします。
おすすめキャンプギア紹介
ここからはカテゴリ別で筆者おすすめのキャンプギアやその理由、ギア選びのポイントについて解説していきます。
各見出しにオススメのキャンプギアの商品名も記載しています。
テント編:コールマンツーリングドーム
初めてのテントを選ぶうえで注意したいポイントは以下の3点
- テント選びのポイント
- ・設営が簡単
・テント内が十分な広さ
・雨に耐えられる耐水性能
キャンプでもかなり重要なギアであるテント、初めてのテントは簡単かつ確実に設営できるものがおすすめです。
テントには使用人数目安が書いてありますが、実際に使う人数より1人分くらい余裕をもって選ぶと荷物も置きやすく快適。
突然の雨に耐えるためにも、フライシート付きで最低でも1500㎜程度の耐水性があるものを選びましょう。
テントの選び方については別記事でも詳しく解説しているため、良ければそちらもご覧ください。
私のおすすめのテントはコールマンのツーリングドームlx。
シンプルな構造で設営も簡単でありながら、前室も広く荷物置き場や雨避けになり快適性の高いテントです。
出入口も広いため、夏場でも換気効率が良く比較的涼しい点もオススメのポイントです。
寝袋編:Snugpak製シュラフ
寝具としてはもちろん、キャンプにおいては防寒具としての能力も求められる寝袋(シュラフ)。
- 寝袋選びのポイント
- ・使用可能温度
・中綿の種類
・寝袋の形状
寝袋を選ぶ際は上記の3点の基準で選びましょう。
最も重要になる使用可能温度(快適温度)はほとんどの寝袋に表記がありますが、実際にキャンプする時の気温+5℃くらいの表記のものを選ぶのがベスト。
多少暑くてもファスナーを開いて調整出来るので、保温性能に余裕のある寝袋を選びましょう。
最低気温が10℃の環境で使うなら、使用可能温度15℃以上のものを選びましょう。
中綿は化学繊維とダウンがありますが、とにかく軽量な寝袋が欲しいという方以外は化学繊維でも問題ないでしょう。
寝袋形状には四角い封筒型・体に密着するマミー型があり、温かい時期は封筒型を、冬季など寒い時期にはマミー型を使うのが一般的です。
オススメはイギリスSnugpak社の寝袋で、化学繊維中綿で比較的低価格な設定でありながら、撥水性や防寒性能に優れたものが多く販売されています。
私は冬キャンプでSnugpakのソフティーエリート4を愛用中。同等性能のダウンシュラフの半額程度でありながら、0℃を下回っても余裕の温かさでコスパの良い寝袋です。
焚き火台編:UCO FLATPACK
キャンプならではの楽しみである焚き火。
焚き火を楽しむ為の焚き火台選びのポイントは以下の3点になります。
- 焚き火台選びのポイント
- ・市販の薪(約35㎝ほど)が入るか
・収納サイズ・重量は許容範囲か
・調理に使えるか
ホームセンター等で市販されている薪の多くは全長35㎝程度。
薪がはみ出したり薪の重さでバランスを崩してしまうことを防ぐためにも、薪をカットするのが面倒な方はサイズに余裕のある焚き火台を選びましょう。
また焚き火台は軽量・コンパクトが売りなものから大型で頑丈なものまで様々ですが、軽量なものの方が設置や後片付けは楽になります。
焚き火調理や炭火調理を楽しみたい方は、調理用のゴトクの有無も確認しておきましょう。
初めての焚き火台としてオススメなのはUCOの折り畳み式焚き火台FLAT PACK。
折りたたむと15.6型のノートパソコン程度の大きさになり、設置も10秒で完了するシンプルな構造が魅力です。
調理用のグリルも付属しているため、これだけで焚き火も調理も楽しめてまさに1台目にピッタリな焚き火台と言って良いでしょう。
ランタン編:GENTOS EX-334D
キャンプの夜を過ごすためにランタンは超重要。
- ランタン選びのポイント
- 明るさ(メインランタンには明るい物を)
点灯時間(最低5時間は点灯できると安心)
本体サイズ
電池・燃料の種類
ランタン選びではこの4つがポイントになります。
最も重視したいのは明るさですが、ソロキャンプの場合は400㏐以上、グループキャンプの場合は1000㏐以上の明るさが有れば十分快適に過ごすことができます。
ソロキャンプであれば最低でも250㏐以上は必要。1台ではなく複数台で照らすのも有効です。
ランタンは日没から就寝時まで使う事になるので、メインランタンに使うのであれば最低5時間、出来れば7時間程度使えるものがオススメです。
テント内で使うランタンはあまり大きいと邪魔になってしまうので、明るさ控えめでコンパクトなランタンも一台用意するのがベスト。
またランタンは燃料や電池によって様々な種類が有りますが、扱いやすく安全なLEDランタンは初めての方や子連れキャンプにもピッタリです。
ソロキャンプのランタンであれば、GENTOSのLEDランタンEX-334Dは缶ジュース並みにコンパクトでありながら440㏐と明るく、単三電池(エネループ可)使用でコスパも良くめちゃくちゃオススメ。
ソロのメインランタンとしてはもちろんテント内ランタンとしても扱いやすいので、キャンパーであれば持っていて損はない一台です。
チェア編:コールマンコンパクトフォールディングチェア
キャンプの食事や休憩など、長い時間を過ごすことになるキャンプチェア。
- キャンプチェア選びのポイント
- チェア(座面)の高さ
収納サイズと重量
背もたれの高さと形状
キャンプチェア選びにおいて最も重要なポイントはチェアの座面の高さ。
キャンプチェアの高さには、ローチェア・ハイチェアと大きく分けて2種類の高さがあります。
キャンプ用のテーブルにも様々な高さがあるので、基本的には使用するテーブルの高さに合ったチェアを選ぶのが理想です。
キャンプチェアの収納時のサイズは物によってかなりの差があるので、他のキャンプギアの大きさや車の収納容量等を考えながら選ぶと良いでしょう。
収納サイズの小さいものは1.5ℓペットボトル程度、大きい物だとパイプ椅子並みの大きさの物もあります。
背もたれ形状も高さのあるハイバック、包み込むような形状のヘリノックスタイプなど様々なので、実際に座って比べてみるのがおすすめです。
好みの個人差も大きいキャンプチェアですが、王道な座り心地のコールマン「コンパクトフォールディングチェア」は万人におすすめ。
しっかり張りのある座り心地は安定感も高く、ひじ掛けも有るのでローチェアでありながら座り↔立ち上がりの動作も楽々です。
カラーバリエーションも豊富なので、他のキャンプギアに合わせて好みの色を選べるのも魅力です。
クッカー編:ダイソー フッ素加工メスティン
家庭用調理器具に比べて、キャンプ調理に便利なサイズ感のクッカー。
- クッカー選びのポイント
- コンパクトで軽量
幅広い調理に使える
使用人数に合ったサイズ
クッカー選びのポイントはこの3点ですが、ソロキャンプにおいてはメスティン・コッヘルが有れば十分事足りてしまいます。
グループでのキャンプであれば、家庭用の調理器具で代用が効くものはそれを使うのもおすすめです。
改めてキャンプ用にクッカーを買うのであれば、コンパクトで持ち運びやすい物・軽量なものを選ぶのが良いでしょう。
高火力の焚き火や炭火では、テフロン加工のフライパンはコーティングが剥がれてしまう場合もあるので注意しましょう。
ソロでもグループでも、
- 焼き調理に使う浅いクッカー
- 鍋・湯沸かしに使える深めのクッカー
- 炊飯用の飯盒・メスティン
等の調理器具を揃えておくと不自由なく調理が出来るでしょう。
クッカーで特にオススメしたいのが、100円ショップダイソーで売っているフッ素加工メスティン。
慣れないキャンプ炊飯でも米が焦げ付きにくく、汚れも落ちやすい非常に優秀なメスティンなのでおすすめです。
バーナー編:SOTO FUSION
クッカー同様調理の必須アイテムである調理用バーナー。
- バーナー選びのポイント
- 使用人数に合わせたバーナーを選ぶ
炎の形状で選ぶ
使用燃料の種類で選ぶ
耐寒性能で選ぶ
調理用バーナーはソロ向けな小型のものから、大型の鍋に対応したものまで様々。
まずは使用する人数や使うクッカーを基準にバーナーを選ぶのがおすすめです。
コンパクトなバーナーは火力が中央に集中していて小型クッカー向け、カセットコンロ型のバーナーは広範囲に火力が分散しているので大型クッカーでも均等に熱が伝わる物が多いです。
ソロであれば折り畳み式のバーナー、ファミリーやグループであればカセットコンロ型がおすすめです。
シングルバーナーの燃料は大きく分けてガスとガソリンの2種類があり、更にガスには一般的なカセットガス形状のCB缶、アウトドア用のOD缶の2種類に分けられます。
ガスは扱いやすいが低温に弱い、ガソリンは扱いに手間がかかるが性能が安定しているという特徴があります。
入手しやすいCB缶のガス使用のものがオススメですが、他にOD缶やガソリンを使うギアがあるなら燃料を統一しても良いでしょう。
また冬季の使用を考えている方は低温に対応したガスバーナーか、ガソリンバーナーを選ぶと良いでしょう。
おすすめのバーナーはSOTOのFUSIONで、CB缶を使用する分離型のバーナーで安定感が高く、ソロ用クッカーから大きめなフライパンまで載せられるサイズ感が魅力です。
マイクロレギュレーター搭載で冬キャンプにも対応しているため、オールシーズン楽しみたい方にはピッタリな一台でしょう。
その他オススメギア5選
キャンプで主要なギアの選び方とおすすめギアを紹介してきましたが、最後に「必須じゃないけどあると便利なおすすめギア」を紹介しようと思います。
コールマン ヘキサライトⅡ
広い日陰を作ってリビングスペースを確保するのに役立つタープ。
タープが有れば日差しや雨風を防ぐことが出来るため、特に熱い時期のキャンプが非常に快適になります。
コンパクトなテントであれば、タープ下に設営することで真夏でもテント内を涼しく保てます。
コールマンのヘキサライトⅡはオーソドックスな6角形タープ(ヘキサタープ)で、ソロキャンプからグループキャンプまで扱いやすいサイズ感が魅力。
土砂降りでも水が染みない耐水性(実体験)があり、ポールやペグ等も付属していてすぐに使うことが出来ます。
夏に快適なキャンプを楽しみたい方は、ぜひタープを用意しておくことをおすすめします。
SOTO ミニ焚き火台テトラ
SOTOの超コンパクトな焚き火台「ミニ焚き火台テトラ」は、6枚のプレートで構成される非常にシンプルな焚き火台。
名前こそ焚き火台ですが、メスティンを使っての炊飯に非常に優秀なアイテムです。
メスティン炊飯というとポケットストーブを使うイメージが強いですが、SOTOのテトラの方が防風性が高く、安定した火力で炊飯できるというメリットがあります。
両方を何度も使い比べた体感ですが、テトラの方が圧倒的に美味しく炊ける確率が高いです。
ポケットストーブに比べると組立の手間はありますが、安価で非常にコンパク、実用性も高い焚き火台でオススメです。
モーラ コンパニオン
シンプルで扱いやすく非常にコスパの良い「モーラコンパニオン」は初心者からベテランまで幅広く愛用されるナイフ。
新品箱出し状態から切れ味が良く、ステンレスブレードモデルは水にも強く手入れを気にせず使うことが出来ます。
いかにもキャンプらしいフェザースティック作りから食材のカットまで、幅広く使えるモーラコンパニオンはまさに初めての一本にふさわしいナイフでしょう。
軽度なバトニングも出来るため、持っていると何かと役だつナイフです。
「とりあえず一本くらいナイフが欲しい!」という方にはぜひともオススメしたい一本です。
エリッゼステーク(鍛造ペグ)
テントをピンと張ったり、テントが飛ばされないように固定する重要な役割を持つペグ。
大半のテントにも付属していますが強度の低いものが多く、スムーズかつ確実に設営するためにも別売りの鍛造ペグを使用するのが定番となっています。
鍛造ペグの「エリッゼステーク」はカラーバリエーションも豊富で、石が多い地面でも気にせず叩き込める非常に信頼性の高いペグ。
18/28/38㎝のラインナップが有り、黒はもちろん赤や青、アースカラーなど幅広い色から好みのものを選ぶことが出来ます。
ペグが曲がってしまったら設営が困難になってしまうため、テント購入後は鍛造ペグも一緒に用意しておくのがおすすめです。
地面の固さにもよりますが、ソロテントなら18㎝、2人以上のテントやタープなら28㎝以上の長さが必要。迷ったら28㎝を選べば大抵の環境で使えます。
SOTO マイクロトーチ ACTIVE
焚き火や炭火をはじめランタンの点火など、様々な状況で着火道具が必要になるキャンプ。
よくあるライターでは火が届かなかったり、火力が足りない事も有るため使いやすいとは言えません。
SOTOのマイクロトーチACTIVEはライターと同等のサイズでありながら、炎温度1300℃の高火力と5㎝以上届くリーチの長い炎が特徴のバーナーです。
通常のライターと違い炎を下向きにして使うこともできるので、焚き火台に置いた着火剤に火をつけるのも簡単。
燃料はカセットコンロのガスやライター用ガスを繰り返しチャージして使えるため、ランニングコストも抑えられます。
ポケットに入れて持ち歩いても邪魔にならず、キャンプの火元として非常に頼れるアイテムです。
まとめ
長くなってしまいましたがキャンプギア選びのポイントと、初心者にオススメしたいキャンプギアを紹介してきました。
キャンプの回数を重ねるにつれて、自分の好みのギアや目指したい方向性が分かってくるもの。
いきなり変わったキャンプギアを使い始めると自分に合わない可能性もあるので、最初はシンプルなギアを使いながら「自分らしいキャンプ」を見つけていくとより楽しめるでしょう。
結局シンプルなギアが楽で使いやすく、シンプルな分壊れにくくて長く使えたりします。
初心者向けなギアは今回紹介したもの以外にも沢山あるので、是非今回の記事で紹介した「ギア選びのポイント」を参考に好みのギアを見つけてもらえたら幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。