- 携帯浄水器ってどうやって使うの?
- 浄水器の水って飲んだらどんな感じ?
- LIFESAVERの浄水器が気になる!
- 防災で大量の水を保管するのが大変・・・
防災の備蓄には様々なものを用意しておく必要がありますが、中でも重く場所を取ってしまうのが「水」ではないでしょうか。
農林水産省のHPによると、1人当たり1日3Lを目安に3日分(9L)の備蓄を推奨していますが、実際に用意するとなるとかなりの量になります。
実際私も10L前後備蓄するようにはしていますが、1人分とは言ってもなかなか場所を取りますし持ち運びは楽ではありません。
いざという時に水を確保する手段として備蓄以外に挙げられるのが、浄水器等を使って水を濾過する方法。
浄水器を使えば手近な水源から水を確保できるので、万が一の時に備蓄の量に関わらず安定して水を得ることが出来ます。
今回の記事ではLIFESAVER JAPAN様よりご提供いただいた携帯浄水器「LifeSaver Liberty」を実際に使いつつ、Lifesaverシリーズの浄水器の特徴や使い方、メンテナンスや保管方法の紹介をしていきます。
商品PRを含む記事とは言えしっかりとしたレビューもしたいので、実際に川の水を濾過しつつ使用方法の紹介をしたり、実際に濾過した水を飲んだりもしています。
川の水を濾過して飲んでみた感想も書いているので「濾過した水飲むのはちょっと不安・・・」という方にはぜひ読んでいただきたいです。
※この記事は商品PRを含んでいます。
LifeSaver浄水器ってなに?
LifeSaverシリーズは世界で初めて製品化された「ウイルスまで除去できる」という特徴を持った携帯浄水器。
小型かつ簡単な操作で使用可能ながら、濾過能力や機能性にも優れています。
細かな特徴についてはぜひ公式サイトをご覧ください!
扱いが簡単
LifeSaverの浄水器は簡単な3ステップで水をろ過することが可能。
- LifeSaverの使い方
- ①容器に水を入れる
②数回ポンプを動かす
③飲む
以上の3ステップで使用することが可能です。
薬品や電源など別途必要になるものもないので、誰でも簡単に扱うことが出来ます。
初回使用では「プライミング」という準備が必要になりますが、これも難しいものではありません。後ほど手順を解説します。
またフィルターの寿命に達すると自動で通水が停止するようにもなっているので、誤って濾過されていない水を使ってしまうこともありません。
英国陸軍採用など高い信頼性
LifeSaverの浄水器は英国陸軍や慈善団体等での使用実績も有るらしく、そういった所からも信頼性の高さを伺うことが出来ます。
またLifeSaverの製品は第三者機関による検査によって濾過性能が実証されており、NSF P231微生物浄水規格に適合しています。
- NSF P231とは
- バクテリア・ウィルスなどで汚染されていることが分かっている水を飲料用にするための微生物学的浄水器の規格
色々な水源の淡水を濾過可能
LifeSaverの浄水器は雨水や川、貯水槽や賞味期限切れのミネラルウォーターなどあらゆる淡水の水源から安全な水を確保することができます。
本体サイズのコンパクトさもあり
- 田舎や山間部で使用する人
- 屋外での移動が多い人
- 長期間使用する人
- 風呂水(洗剤・入浴剤が入っていないもの)を使う人
といった方の使用には特に適しているようです。
ちなみにLifeSaverの浄水器は水の中の粒子を除去する装置であり、海水から塩分を抜く、コーヒーやワインを水にする、水に溶けた洗剤や石鹸を除去するといった事は出来ません。
詳しくは公式サイトの「よくある質問」のページをご覧ください。
LifeSaverシリーズの種類とスペック
LifeSaverシリーズは個人のアウトドア向けである「Liberty」、個人の防災向けの「Bottle」、家庭や団体向けの「Jerrycan」の3種類がラインナップされています。
- LifeSaver Liberty
- 最大流量:1.2L/分
最大ろ過水量:2,000L
乾燥重量:425g
ボトル重量:400ml
- LifeSaver Bottle
- 最大流量:2L/分
最大ろ過水量:4,000L
乾燥重量:635g
ボトル容量:750ml
- LifeSaver Jerrycan
- 最大流量:4L/分
最大ろ過水量:20,000L
乾燥重量:3.9㎏
タンク容量:18.5L
今回の記事で実際に使用するのは最も小型なLibertyになります。
LifeSaver Libertyだけはポンプにホースを接続し、少し離れた水源から直接水汲み上げることが出来るという特徴があります。
それぞれに別売りの交換用フィルターも用意されていて、アルミ包装のフィルターは最長10年と長期の保存が可能です。
LifeSaver Libertyの外観
LifeSaverシリーズで最もコンパクトなLibertyはアウトドアでの使用も視野に入れた商品であり、サイズもなかなかコンパクト。
500mlの水筒よりも一回り大きいくらいのサイズで、2Lのペットボトルと比べると圧倒的に小さく軽量です。
乾燥重量で425gなので、500mlのペットボトル飲料を持ち運ぶよりも軽量です。
またLifeSaver Libertyは蓋にカラビナ取り付けようのフックが付いているので、リュックサック等に吊るして持ち運ぶことも可能です。
ちなみに公式サイトを見ると「海外製品であり品質の基準が日本とは異なる」といった内容の記述があり若干心配もありましたが、私の手元に来た商品には目立った傷や汚れ等は有りませんでした。
強いて言うなら日本製の製品よりもゴム部分のバリがほんの少し目立つか・・・?というくらいで、普通に綺麗な商品でした。
各部の紹介
付属品は写真の通りで、本体の他に説明書、水をくみ上げるためのスカベンジャーホース、防水バッグ、フラッシュキャップでした。
本体底部にはポンプハンドルが有り、反時計回りに回転させるとロックが外れて動かせるようになります。
ポンプハンドルの付いた脱着式ベースを反時計回りに回転させると、底部が完全に外れて給水が出来るようになります。
本体上部の防水キャップを外すと飲み口が有ります。
飲み口の側面にある通水レバーを90度回転させて飲み口側に向けると水が出るようになります。
飲み口部分も反時計回りに回転させる事で外すことができ、活性炭フィルターやUFフィルターの上部にアクセスできるようになります。
脱着式ベースにはスカベンジャーホースのさし込み口があります。
LifeSaver Libertyの使い方
いよいよ実際に使っていきます。
携帯浄水器は使ったことが無かったので初めは不安でしたが、実際にやってみると思った以上に簡単に使うことが出来ました。
初回使用前の「プライミング」と実際の濾過に分けて手順を紹介していきます。
プライミング
プライミングは飲用水の濾過前の準備としてフィルターに通水させる作業で、その際きれいな水が必要になります。
今回は浄水器を通していないごく普通の水道水を使ってプライミングを行いました。
災害時などはペットボトルの水等をつかってプライミングを行っても良いでしょう。
①プライミングではまず本体底部の脱着式ベースを外し、綺麗な水を満水まで注ぎます。
②満水になったら脱着式ベースを取り付け、10分間満水のまま待ちます。
③10分経ったら脱着式ベースを外し、中の水を捨てます。
④再度きれいな水で満水にして脱着式ベースを取り付け、ポンプハンドルを3往復動かします。
⑤本体上部の蓋を開け、
通水バルブを開き、飲み口から排水します。
⑥流量が一定にしながら水が全部排出されるよう、数回ポンプハンドルを動かしつつ排水します。
④~⑥を3回繰り返したらプライミングは終了です。
文章にすると難しく見えますが、実際にやると水を入れて、捨てて、3回通水させるだけなので意外と簡単です。
部品の形状など違いはあるものの、LifeSaverシリーズのプライミングはどれも同じような手順で行えます。
濾過
ついに本番、実際に濾過してみます。
「これから川の水飲むんか・・・」と少し緊張しつつ、近所の川に行ってきました。
まずは濾過の手順から紹介していきます。
水の汲み方は2種類あり、本体底部の脱着式ベースを外して直接水を汲む方法、又はホース(スカベンジャーホース)を取り付けて水源から水を汲み上げる方法を選ぶことが出来ます。
直接汲む場合
ボトルで直接水を汲む場合、まずは飲み口が汚れないようしっかりとキャップを閉めます。
脱着式ベースを外し、本体を水源に入れて水をボトルに入れます。
脱着式ベースを取り付けてキャップを開け、2~3回ポンプハンドルを往復させます。
通水バルブ(白いツマミ)を回すと水が流れ始めます。
ホースを使う場合
まずはボトル内を満水にします。
満水にしなくても給水可能ですが、満水にしてから使った方が水の流れが良くなります。
脱着式ベース側面にある取り付け口にスカベンジャーホースを取り付け、フロートバルブの先を水源に入れます。
キャップ・通水バルブを開いて、ポンプハンドルをゆっくり往復させると水が流れ出します。
ボトルで直接汲む場合と違い、こちらは水源から連続的に水を汲み続けることが出来ます。
実際に飲んでみた
さていよいよ実際に濾過した水を飲んでみます。
ちなみに水を汲んだ川は近くに住宅やスーパーも有るような場所で、比較的キレイな川ではありますが山奥などではありません。
実際に川の水を濾過して飲んだ感想になるので「そこら辺の水を濾過して飲むのって大丈夫なの・・・?」と思っている方の参考になれば幸いです。
濾過してカップに入れた水はこんな感じ。
水源の透明度が高いので見た目には変化が分かりませんが、目立つような不純物はもちろん気になるようなニオイも無し。
水源にした川はわずかに青臭いような臭い(苔むした場所のニオイと言えばいいでしょうか?)がしましたが、濾過した水はまったくの無臭でした。
飲んでみても変な味がするようなことは無く、文字通りの無味無臭。
カップ2杯ほど汲んで飲みましたが、当たり得ながら体調を崩したりおなかを壊すことも有りませんでした。
家庭で浄水器を通した水と言われても違和感ないような、こ本当に普通の水を飲んでいる感覚でした。
ちなみにプライミングをした時にも水道水を濾過して飲んでみていたのですが、塩素臭のする水道水もしっかり無臭にすることが出来ていました。
LifeSaver Libertyの濾過速度
シリーズ中最もコンパクトで、濾過速度も最も遅いLifeSaver Liberty。
しかし実際に使ってみると、個人での使用であればそこまで濾過の遅さは気にならないと感じました。
300mlのカップの給水が15秒前後で出来るので、1人分の飲み水を確保するには十分な性能でしょう。
ホースを使えば連続的に水をろ過し続けることも出来るので、ある程度まとまった量の水も効率的に確保することが出来ます。
個人的に、直接汲むよりもホースを使っての濾過の方が楽に感じました。
個人使用向けにはひとつ上のLifeSaver Bottleもありますが、こちらはより多くの水を一度に持ち運ぶことが出来るというメリットがあります。
また水の流量も多いので、傷口を洗い流す等の用途にも使いやすいでしょう。
「離れた水源に水を汲みに行き、帰って来てから綺麗な水を使う」といった使い方であれば、LifeSaver Bottleや最も大きいJerrycanが使いやすそうです。
使用後の保管方法
LifeSaver Libertyを実際に使った後の保管方法について紹介します。
使用後は本体及びフィルターを洗浄する必要があります。
活性炭フィルターは開封後2カ月で使用できなくなるようで、しばらく使う予定は無いので今回は廃棄することにしました。
ちなみ本体を使った後1カ月以上保管する場合、活性炭フィルターは新品に交換することが推奨されています。
フィルター(UFフィルター)は本体から取り外し、
綺麗に洗ったフラッシュキャップ(白いカバー)をフィルターの飴色の部分に被せます。
洗面器などに温水を入れ、その中にUFフィルターを30分間程浸します。
その際塩素タブレットや消毒液の使用が推奨されているので、今回は台所用の塩素系漂白剤をパッケージの割合通りに希釈してフィルターを浸しました。
フィルター以外の部品は全て外し、食器用洗剤とスポンジでしっかり洗って乾かします。
フィルターは乾燥させてしまうと使えなくなってしまうので、製品本体は洗ったら早めに拭いて乾かし、フィルター洗浄後すぐに本体に組み込めるようにしておきましょう。
フィルターを組み付けたら、フィルター本体の乾燥防ぐため2~3㎝ほど水を入れます。
脱着式ベースやキャップ等各部品をしっかりと取り付け、通水バルブも閉めて本体を密閉します。
使用しない間はなるべく5~20℃で直射日光が当たらず、乾燥した場所で保管しましょう。
まとめ:携帯浄水器はメリット多数
LifeSaver Libertyを実際に使ってみて、身近な水源から綺麗な水を確保できることの強みを実感することが出来ました。
最も小さいLibertyでも最大で2000Lもの水を濾過することができるので、1日3Lを目安にすると単純計算で667日分の水を確保することができます。
そんな長期間水を絶たれる事はまず無いとは言え、備蓄できる量の限界を超えて安全な水を簡単に確保できるというのは、LifeSaverシリーズの強みだと感じました。
使い方が簡単で電源等も不要なので、誰でも扱いやすくいざという時でも役に立つ事間違い無しです。
UFフィルターも未開封で有れば3~5年、別売りのアルミ包装の物は約10年の長期保存が可能なので、非常用の備えとしても頼りになります。
いざという時の備えとして、水の備蓄にLifeSaverの浄水器を一台加えてみるのはいかがでしょうか?
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。