- 炭の火起こしってどうやれば良いの?
- 短時間で確実に火起こしするには何が必要?
- 簡単に火起こしするコツが知りたい!
バーベキューの火起こしに関するこんな疑問を解決していきます。
簡単には火が付かない炭の火起こし、苦労させられた経験のある方も多いはず。
しかしいくつかのコツをつかめば、火起こし開始から20分足らずで調理を始められる段階までの火を起こすことが出来ます。
手際よく火起こしを済ませ、これまで以上に快適で楽しいバーベキューを楽しみましょう!
記事の内容は炭だけでなく薪にも応用できるので、焚き火の時にもぜひご活用ください。
炭の火起こしを簡単に終わらせるコツ
まず初めに、意外と勘違いされやすい火起こしのコツとポイントについて解説します。
炭でも薪でも、火を起こすために意識するべき事は以下の2つ。
- 空気の流れ(燃焼に必要な酸素が行きわたるようにする)
- 炭・薪の温度(燃料の炭や薪の温度がしっかり上がるようにする)
空気が入らなければ火は弱まってしまいますし、炭や薪が燃焼を維持するためにはある程度まで温度が高まる必要があります。
火が起きるとは、外から熱を加えなくても燃料が自ら燃焼を維持できる状態を作り出すこと。
先ほどの2つのポイントを意識しすることで、燃焼しやすい条件を整えることが出来ます。
また高級なイメージの強い備長炭は火力が長く続きますが、着火しづらく火起こしの難易度としては高くなります。
ここから更に詳しく解説していきます。
空気の通り道・高さを意識して炭を組む
まず一つ目のコツは、火起こしをする時の炭の組み方(置き方)にあります。
- 空気が十分に流れ込むだけのすき間や空間をしっかりと確保する
- 火や熱が上に向かっていく特性を活かすため、炭は高めに積み上げる
炭を組む時に意識するのはこの2つです。
キャンプファイアーのように井形に組んだり、煙突のように縦長に組むのが効果的です。
空気の通り道も高さも十分な中で火起こしをすると煙突効果が発生し、組んだ炭の下方から新鮮な空気をたくさん吸って高火力で効率的に火起こしが出来ます。
炭を積み上げる高さは10センチ以上、バーベキューコンロの上面よりも高くなるように意識すると良いでしょう。
闇雲に炭を一塊にしてしまうと十分に空気が流れず窒息状態になってしまい、最悪は火が消えてしまう事も。
しっかりと空気を吸えるすき間を作る事、熱が上がっていける高さを作る事を意識すると、着火の効率が格段にあがります。
無暗に扇がない
バーベキューの火起こしの時に必死でうちわで扇いでいる人を見かけることも多いですが、しっかりと炭を組めていればそこまで風を送る必要はありません。
炭の燃焼にはある程度高温な状況が必要でもあるため、本当に空気が必要な状況以外で風を送ってしまうと炭を冷やしてしまい、かえって逆効果になることも。
着火剤が燃え尽きても組んだ炭に火が付いていない場合、空気が足りないというよりも単純に着火剤の量が少なかったという場合が多いです。
空気を送って火力が上がるのは炭にしっかりと火が付いた後なので、火起こしの初めのうちは炭の温度を上げる為にも風は送らず放っておくのが正解です。
また風を送るにはうちわよりも火吹き棒がおすすめ。
うちわよりも少ない労力で効果的に空気を送り込んで火力を上げることができます。
最近は100円ショップでも売っているので、1本あれば役立つでしょう。
炭をガチャガチャ弄らない
せっかく火が付き始めても、火力が安定する前に炭を弄ってしまうと炭が冷めてしまい、結果的に火起こしの完了が遅くなります。
井形や煙突型に組んだ炭の内側で火を起こせば内部はかなりの高温になり、その分組み上げた炭への火の回りも早くなります。
炭にしっかりと火が回るまでは組んだ炭を弄らず、なるべくそっとしておきましょう。
万が一炭が崩れてしまっても、ある程度元の形状が維持できていればそのままにしておいて問題ありません。
おすすめの火起こし方法3選
炭に火を起こす方法は色々とありますが、比較的簡単に火起こしが出来る方法を3つに絞って紹介します。
着火剤を使用する
火起こしの方法で最も安上がり、かつ道具や手間も少なくて済むのが着火剤を使って火起こしをする方法。
井形、煙突形など正しく炭を組み上げて、その中に着火剤を入れて火をつけるだけで簡単に火を起こすことが出来ます。
しっかりと炭を組み上げてしまえば、着火剤に点火した後は送風や着火剤の追加は不要
そのまま放っておくだけで、20分以内に調理が可能な火を用意することが出来ます。
最も手軽な方法で、火起こし中に食材の下ごしらえなどの準備を進めることも出来る、最もおすすめの着火法です。
おすすめの着火剤:文化焚き付け/べスター
私が最もおすすめする着火剤の一つが文化焚き付け/べスターです。
別会社の商品ではありますが、機能としてはほぼ同じように使える為一緒に紹介させていただきます。
価格が安いだけでなく、マッチ1本でも火が付くほど点火が簡単で初心者でも扱いやすく、ゼリー状着火剤のようにこぼれる心配もありません。
かなり軽量でパッケージもかなり薄くなっているため、何かと荷物が増えがちなバーベキューでも持ち運びが簡単です。
1~2本だけでも十分に炭の火起こしが可能なだけの火力があるため、1パック買えば万が一着火に失敗しても何度もやり直すことが出来ます。
唯一の欠点はかなり灯油臭いことですが、ジップロック等密閉できる袋に入れておけば問題ありません。
ホームセンター等でも文化焚き付け/べスターのどちらかは取り扱っている事が多いため、見つけたら購入しておくのがおすすめです。
おすすめの着火剤:ファイヤーライター
マッチと着火剤が一体になっているファイヤーライターも、着火剤としてなかなか優秀です。
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これ一つで点火・着火剤の役割を果たしてくれるため、ライターなどの着火装置を別途用意する必要もありません。
一箱には20本入りで、1本は小指程の大きさながら8分間燃え続けてくれるため、1本でも十分に火起こしが可能です。
実際今回の記事で使用した写真はファイヤーライター1本で火起こしをしています。
うまく使うコツとしては、マッチ部分を擦って火が付いたら先端を横に向け、数秒待ってから炭の下に入れるのがベスト。
点火したからと言ってすぐに置いたり、先を振ってしまったりすると火が消えてしまいます。
点火したらファイアーライターを横向きにしたまま5秒ほど待って使うようにしましょう。
着火剤不要の火起こし方法は無いの?
色々なサイトや動画などで、着火剤不要な火起こし方法も解説されています。
確かに着火剤を使わなくても火起こしは可能ですが、着火剤の代わりに新聞紙や割りばし、枝など着火剤の代わりになるものが必要になります。
何を使うにしてもそれなりの量が必要になり、新聞などの紙を使用すると灰が舞う原因にもなるのであまりおすすめ出来ません。
着火剤無しの火起こしは着火剤を忘れた時などに限り、基本的には着火剤を用意しておくのがおすすめです。
火起こし器を使用する
2つ目に紹介するのは、火起こし専用の道具である火起こし器を使う事。
火起こし器の中に炭を入れ、火起こし器下に着火剤を入れて点火すれば放っておいても火起こしが完了します。
火起こし器そのものが煙突効果を発生させる構造になっているため、炭の組み方を考えなくても火起こしが可能なのがポイントです。
使い終わった炭を鎮火するための火消し壺としても使える構造になっているものあるため、バーベキュー後の後片付けにも役立ちます。
火起こし中の火起こし器はかなり高温になるため、やけど防止のために取り扱い時は必ず革手袋を使用しましょう。
またいくら火起こし器と言っても、備長炭での火起こしにはある程度多くの着火剤を使う必要があるので注意しましょう。
ガスバーナーを使用する
3つ目の方法はガスバーナーを使用しての火起こし。
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カセットガスを使用するガスバーナーで、炭を直接熱して点火します。
ガスバーナーでの着火は着火剤よりも高火力で長時間加熱できるため、失敗の確立がかなり低いのが魅力です。
着火剤と比べるとかさばりますが、食材を炙ったりと色々と便利なガスバーナーはBBQに持って行けば何かと便利なアイテムです。
厚手のアルミホイルが有ると超便利
バーベキューの準備として、炭の下に厚手のアルミホイルを敷いておくと後々めちゃくちゃ便利です。
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アルミホイルのおかげでコンロ内部の油汚れも最小限で済ませることができ、バーベキュー終了後に炭や灰をひとまとめにして片づけることも出来ます。
- 革手袋を使ってアルミホイルごと炭や灰をコンロから降ろす
- アルミホイルに穴が無いことを確認し、少しずつ水をかける
- 炭ばさみなどで炭全体に水をなじませて、確実に鎮火する
- 鎮火出来たらアルミホイルでそのまま炭と灰を包み持ち帰る
厚手のアルミホイルは片付け以外にも、鉄板の代わりにちょっとした調理に使用することも出来るため、バーベキューやキャンプなどのアウトドアにはおすすめです。
まとめ
炭を使っての火起こしのコツについて解説しました。
- 空気の流れを意識する
- 無暗に扇がない
- 炭を弄らない
- 着火剤・火起こし器・ガスバーナーを使用すると簡単
苦労するイメージの強い炭の火起こしですが、基本となるポイントさえ押さえれば確実かつ簡単に火起こしをすることが出来ます。
しっかり火力を安定させて焼いた肉は味も格別!
効率よく火起こしを完了させて、充実のバーベキューを楽しみましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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